Illustrator CC使い方講座、第1回目のテーマは「配置」です。
Illustratorドキュメントに写真やイラストを読み込む際に使用する配置コマンド。Illustrator CCになってから、この「配置」の使い勝手が格段に良くなりました。今回は、配置の活用方法などを詳しくご紹介していきます。
まず、ドキュメントに写真やイラストを配置する方法は3つあります。
- 「ファイル」→「配置」
- ショートカットキー「shift+command+P」
- ドラッグ&ドロップ
「ファイル」→「配置」、ショートカットキーの場合
「ファイル」から「配置」をクリック、またはショートカットキー「shift+command+P」を押します。
すると、配置ダイアログボックスが出てきます。
配置ダイアログボックスから配置したいファイルを選択。
複数ある場合は、commandを押しながら選択すると複数選択ができます。
ファイルを選択して配置をクリックします。クリックすると、カーソルが下記のように変化します。
1/1の部分は、ファイルを3つ選択していれば1/3になります。
ここに、配置の使い勝手が格段に良くなったと述べた理由があります。
[1]
配置予定のファイルのサムネイルがカーソルの右下に出てくるので、たくさんのファイルを選択していても、次に何が配置されるのか一目で分かる。
[2]
矢印キーを押すと、配置するファイルを変更することができる。
[3]
配置したい場所にカーソルを移動させれば、その場所に配置することができる。
[4]
ドラッグ&ドロップすることで、任意のサイズに配置することができる。
この機能、写真やイラスト点数の多い紙面レイアウトをする際に非常に重宝します。
ドラッグ&ドロップの場合
この機能はIllustrator CC以前からありましたが、Illustrator CCでも有効です。
デスクトップやフォルダから配置したいファイルを選択し、配置したいIllustratorドキュメントにドラッグ&ドロップするだけでファイルを配置することができます。
原寸配置のみですが、配置ダイアログボックスを出すという一手間が省けるため、1つだけ配置したいファイルがある場合に便利です。
また、caps lockのランプが付いている時にこの方法で配置すると「埋め込み」で配置することができます。
テンプレート配置について
テンプレート配置すると、ファイルが半透明になって配置されます。
半透明で表示されるだけでなく、command(Ctrl)+Yでアウトラインモードにしても表示が変わりません。
そのため、テンプレート配置はイラストの下絵や、ロゴの手書きラフをトレースする際に便利です。
また、プリントアウトするときやPDFにする際には反映されないので、下絵ファイルを削除し忘れたりした場合も安心です。
配置機能でできることを把握しておき、目的に合わせて使い分けることで、作業スピードがアップします。
次回はIllustrator CCの「角を丸くする」をテーマにする予定です。
Illustratorを使いこなして、快適でスピーディーなデザインライフを。
(この記事は1300字程度です。)